鬼娘

by エマネマン

鬼娘に豆（意味深）をぶっかける行事があると聞きいて　

以下フレーバー的な文章
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とある地方の山村では、１０年に一人、角を持つ娘が生まれる。
その娘はたいそう大事に育てられるという。なぜならば「角授かりは厄除けになる」からだそうだ。
「角授かり」は成人した翌年の２月に執り行われる祭事において、重要な役割を負うらしい。
それは毎年、２月が来るたび行われ、次の角授かりが成人を迎えるまで続く。

一日、村はずれのお社に閉じこもり、一身に「厄を引き受ける」という。
その内容は、お社に村の男衆が入れ代わり立ち代わり訪れ、角授かりに「豆」を投げつけるというものだ。
祭事中は村の男衆と世話役以外は近づくことを禁じられる。
翌日、日が昇るまで、それは繰り返される。

祭事が滞りなく終わると、その一年、村は災厄に見舞われることなく過ごせるという話である。