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2016-10-30 22:45:14 に投稿
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陰鬱な愛の賛歌

by anin*イラストお仕事募集

愛の讃歌/プロローグ

テレビで流れてくるニュースで、誰々がどこどこで何人死んだとか、その後の唄の番組を見て愛の讃歌を流すテレビ局は淫猥だ、とか、
そちらはネットの誰かの呟きで、私は目の前にある全てを許諾出来るだろうか……神様が居たとして、果たして其れ等は正しき事なのか……

分かりかねる、分かりかねる。
独りで呟きを吐いて、それでそっとパソコンのデスクトップの窓を閉じる……

愛の歌は好きでは無かった、否、今もそうなのだけど。

彼が居なければ今だに、否、今更、人を好きになり愛する事などなかった私に。
全てを注ぎ入れてくれたのが彼だったのだ、そうして、こんなニュースなどに

‘心を潰されること’
がこんなにも怖いことだとは
想いもしなかった。

私、止中 心(とめなか こころ)の真理探究の道である

情死性愛、所謂無理心中をいつか夢にみた二十の女の発想の限界、それは、私にとって、何やら特別で、
記念すべき日であり、また、祝福と栄光すらもそこにあるようで……



無いのでしょう。


ねぇ、狗倉源一郎くん、

自然に涙が溢れるのは、勝手な私にお似合いの勝手さである。

ねぇ、源一郎くん。



愛の讃歌


止中 心が最後に渡してくれた物は彼女の心情には不釣り合いな程に綺麗な歌のCDだった、ダウンロードの時代なだけに、最初どう聞こうか悩んだものだ、

「私、折角朗読が褒められるから、歌も歌えるようになりたいの、源一郎くんはこの曲どう思う?」

嬉しそうに差し出してくれていたから、何とかして聴いてみて、これは初心者が最初に歌うには難しいんじゃないのか?と訪ねると

「そうね、でも歌詞が素晴らしいわ、私、貴方に出逢えて良かった。こんな歌にも感情移入できる、貴方で良かった」

なんてお世辞にも喜ばしい言葉を言ってくれる。
止中 心の、それこそ、
この女の子の

心のナカ、は、どんなに空虚で陰鬱な空気が漂っていたのだろう?
ニュースの後に放送されたテレビ番組で、その歌が流れると、自分はもっと聞こうとそのテレビのボリュームを上げた。

「愛の讃歌」

そう呟くと、勝手に涙が流れた。
悔し涙である。
あの頃の思い出の、2年もの間、自分はこうして悔し涙を流している
勝手な彼女に拠って……

(ノベゲ予定)

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