偶然がいくつも重なり合わない未来

by さこん

あいつはいつもオレを見ていた
そう思っていた
だから最後はアイツのところに
そう考えていた

夏休みも間近なある日
最近ちょっとあかりの様子がおかしい事に気づく
そういえば最近は他の女の子との約束などもあり疎遠だったなと
…不安にさせてしまったのだろうか？
傍に居なくなってはじめてわかることもある
オレにはアイツが必要なんだと
鈍感だなと自責する
あいつは待っていたはずだ
オレのことを…
ここら辺で…きっちりしておかなければ…
俺はそう思い下校の前にアイツを校舎裏へと呼び出していた

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苦笑いを浮かべる
そうか…よかったな…
と一言声をかけたつもりだったが
唇が震えて動かない
走り去っていく幼馴染をみつめる

まだだまだ…俺はそう信じて
アイツが向かった方へと足を向かわせていた