昼下がりの寝室

by らっしゃあべらく

「正太君、もういいわ。十分よ」
私がそう何度も声を掛けても夫の弟はマッサージを止めてくれませんでした。
厚手のタイツを穿いてるとはいえ下着を身に着けていない身体が撫で回され続けます。
ダイエットにとお隣の奥様に勧められたエアロビクス…。
決して思春期の彼を刺激するつもりなんてありません。
でも、いつもより早くに帰宅してきた正太君は
夫婦のベッドで薄着で運動をする義理の姉を見ると突然ベッドに上がり
マッサージをしてあげると言って私の身体に取り付いて来たのでした。

「お願い。もういいでしょ？　もうこんなのっ」
いくら運動部に入っていてマッサージの経験が豊富でも度が過ぎています。
彼の手は筋肉をほぐしながらもタイツの上から人妻の肌を撫で回していました。
その手付きは稚拙でも刺激が直接素肌に伝わって私を慌てさせます。
だってこんなマッサージ…。
久しく夫から愛撫を貰っていない身体には性的に刺激が強すぎたんです！

「あっ…。ふぅんっ…」
堪え切れずに出てしまう艶やかな鼻息を正太君はどう感じているのでしょう。
彼がまだ起きて自室で勉強中に、何度か夫から夫婦生活を求められました。
深夜の寝室から漏れ聞こえる義理の姉の喘ぎ声を彼は耳にしたのでしょうか。
だからこんなにも大胆に実の兄の妻である私を求めてくるのでしょうか。

「ああ…。お願いよ。お願い、もう！」
単調な愛撫の繰り返しも今の私には劇薬でした。
昼下がりのエアロビクスを初めてから、私はオナニーをも日課にしてしまいます。
適度な運動で火照った身体は性的な刺激までも欲してしまいました。
タイツの上から…。キャミソールの上から…。何度も指で刺激してしまうっ。
夫のいないこの広いベッドの上で再び汗をいて声を上げるっ。
まだ日も高いのにそれまでのオナニーよりも強い快楽に私は抗えませんでした。
そして今日もその期待感で高まっていた所に彼が帰宅してしまったのです。

だから。だから…。きっともう彼には見えているはず！
タイツのマチに染み込んだ淫らな濡れ染みにっ。
気付いてるからこそ義理の姉へこんな背徳を続けているんだわ。
でも強く叱れない…。夫にはない優しさを彼の中に感じてからは。

「吉香ねぇさん…」

まだ幼い優しい声が掛けられます。
全部は言わなくてもそれが私への求愛だとわかってしまいます。

「正太君くんっ」

ベッドの端まで追い詰められながらも私も甘い声で求愛に答えました。
するとすぐにマッサージの手は止まり、彼が一番望んでいるその場所の匂いを嗅がれてしまいます！
「ああっ！　あああっ！」
私の中のオンナが溢れ出した匂いを嗅がれてひとたまりもありませんでした。
熱く激しい羞恥心と共に異様な興奮が身体中を巡ります！
全身が震えて、それだけて軽く果ててしまいそう！
左手を握りしめ夫以外の異性の前でオンナとして発情する声を
結婚指輪を通して夫に聞かれないようするのが精一杯でした。

でも人妻の発情を知った義弟は更に容赦なく責めてきたのです。
メスの匂いが染み込んだタイツが剥かれて上気した素肌に何度もキスをされてしまう！
彼は浮き出た汗を舌で舐め、陰部に残った小水の匂いまで嗅いで私を辱めます。
それはまるで兄に代わってふしだらな妻を責め立てているかのようでした。
必死に淫らな声を上げまいと堪えてる私を弄ぶような愛撫！

そう思わなければなりませんでした。
無理にでもそう思わないと二度とまともに夫の顔は見られないでしょう。

「吉香姉さん！」

視線を向けなくても分かります。彼もズボンを脱いだのです。
部活の練習で汗をかいた股間が露わになって汗の臭いが漂って来ました。
私が放つ異臭と正太君の臭いとが入り混じって夫婦の寝室を満たして行きます。

「こんなのいけないわ…」

そして私は最後に一言だけ言葉で抗うと剥き出しの尻を彼の前に掲げました。
きっと明日からは、この寝室は義弟との寝室にもなるのでしょう。
夫とのセックスで汚れたシーツを取り替える間もなくこの子とも私は愛し合い、そして…。