ついったラクガキ
by エイテン
私は裕福な家に生まれ、幸せに育っていた。
しかし、戦争で家と家族を失い孤児になってしまった。
独りぼっちになってすぐ何者かに拉致された。
奴らはこの戦争で儲けている組織で、私はその新しい人材らしい。
私に与えられた役職は諜報員、だが実際のところ体を対価に情報を集める売春婦だ。
麻薬や媚薬、その他様々な薬物に耐える訓練として日常的に薬物を強制摂取させられた。その結果私は薬無しでは死んでしまう体になってしまった。
時には薬漬け状態のまま町へ放り出され、致死性の禁断症状から逃れるために売春で金を稼ぎ組織のもとへ戻る訓練もさせられた。
長い間続いた戦争もついに終結の時が近づき、この組織のような戦争の暗部を浄化する動きが出てきた。
この騒動の隙をみて私は組織を壊滅させ逃げ出した。
誰も近寄らない森の中で捨てられた家を見つけ、そこに住み着くことにした。
幸い生きるのに最低限必要な量の麻薬は自分の手で栽培できた。ここで死ぬまでひっそり生きようと思った。
そして今、なぜか私は実体を持たない狐の霊に憑かれてしまい賑やかな日常を送っている。彼女もあの戦争の被害者なのだろうか、それはまだ判らない。
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