望月羞恥シチュ
by 鱒
「…およ?望月ちゃん、顔が真っ赤にゃし。熱でもあるのかにゃあ?」
何も気づかずにすれ違って欲しいという望月の期待は、事情を知らない姉の気遣いによって儚くも裏切られた。
呼び止められた以上、無視して通り過ぎる事も出来ない。今の自分が置かれている状況は誰にも、ましてや身内である姉になど絶対に悟られる訳にはいかないのだ。
「へ…!?い、いや、気のせいだろー?いつもどーりだよ。」
望月は全ての気力を総動員し、可能な限り平静を装って答える。
大丈夫。まだ耐えられる。このまま何とか誤魔化せば――。
しかしながら、彼女の姉はそれを簡単に許してはくれなかった。
「そうかにゃあ?なんだか息も荒いし、一回医務室にでも行ったほうが…」
「へ、へーきだって!」
普段であれば有難い姉の厚意であるが、今だけはその善意が煩わしい。
そんな感情を抱く事に罪悪感を覚えながらも、今だけは放っておいて欲しいという思いが先行していた。そして、さらに悪い事には、
「…?なんか変な音聞こえないかにゃ?」
拙いことに気づかれてしまった。
「き、気のせいだろ。それより睦月姉、出撃だろ?早く行かないと…」
早めに会話を切り上げようと努力しつつ、効果があるのかどうかは判らないものの、望月はその下半身に力を込め、『音源』を何とか抑えこもうとする。
当然ながらその行為は逆効果であり、なまじ意識してしまった振動は彼女の中を揺るがし――
「…っ…!」
何とか崩れ落ちることだけは堪えきったものの、一瞬の身体の痙攣を彼女の姉は見逃さないだろう。
「だ、大丈夫にゃ!?」
これは誤魔化し切るのが面倒だ、などと考えながら、望月はその内腿を液体がつたってゆくのを感じていた。
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あと鍵垢作ったので紐つけました。ご興味ありましたらプロフィールからよろしくです。
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