「この火を見つめて───」[催眠]
by とある
宮園絵里(38) 専業主婦、夫は大企業の取締役
~深夜2時・東公園~
男「──3つ数えると沈んでいた意識が戻ってきますよ、3、2、1、はい!」パンッ
絵里「んっ...ここは...私...?」
「いつものスポーツジムですよ。宮園さん。」
「...あらほんと、ボーっとしてたかしら...。でも何か妙にドキドキしてる...」
「準備運動で無理をしすぎたのでしょう。軽く体を温める程度でいいんですよ。」
「は、はい...すみません。」
「それでは今日は足腰の強化を行っていきましょう。あの直立した青色の棒が見えますか?」
「はい。...でもあんな器具あったかしら。」
「ええ、初めて使うので使い方を教えましょう。」
「まずその棒のすぐそばに立ってください。」
「こうですか?」
「いえ、向かい合うように立ってください。あと危ないですので両手でしっかりと棒を握ってください。」
「ん...はい。」ギュ
「いいですね。それでは両足を大きく開いて股の部分を棒に密着させて下さい。」
「えっ?...はい」ピト(ジムでこんな恰好するなんて...人目もあるのに)
「その体勢が基本形となります。終わるまで手と股は常に棒から離さないようにしてください。」
「はい。」
「今回のトレーニングはその状態からのスクワットです。まずは腰を落としてください。」
「わかりました...んひゃ!?」ズッ
「今度は足をのばして」
「んくっ!ちょ、ちょっとこれ!」グイッ
「大丈夫そうですね。それでは残り999回繰り返しましょう。」
「そ、そんなにできません!んぅ!」ズッ
「時間制限はありませんから。基本形を崩さなければ休んでも結構です。」
「それなら...いやそれでも!...あぅ♡」ズニュッ
「メニューを伝えたところで起きてもらいましょう。宮園さん、私がもう一度3つ数えると、意識が完全に覚醒します。ただし、トレーニングを途中でやめることはできず、トレーニングを終えると今日の記憶はきれいさっぱり消えます。」
「え?それはどういう─」
「3、2、1、はい!」パンッ
「───ッ!?な...なにが...私何で...」
「おはようございます、宮園さん。」
「ここっ!公園!?...っ!ちょっとアンタ!私に何したの!」
「頑張ってくださいね、ここらは人通りは少ないものの、夜明けには人の一人や二人は通りますから。」
「はあ!?ちょっ、待ちなさい!んっ!ぐっ!ん"~~!」ググググ(なんで!?手が離れない!)
~その後必死でメニューを終えた絵里は一週間謎の筋肉痛に悩まされた~
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