魔術オナニー

by 春待長秋

　　＜術技演舞＞


帝都城下某所。時は深夜。
禁秘の劇場にて術技演舞とは名ばかりの性遊戯を披露する16歳の学生舞姫。
若々しい肢体を余すところなく曝け出し、
股の２穴に儀仗魔具の銃口を咥えて腰をくねらせながら観衆の頭上を白魚の様に舞い泳ぐ。
「あんっ」
緩やかに揺蕩っていた少女が突然嬌声を響かせ、びくりと身を震わせる。
ある観客が手元の小さなスイッチを押した瞬間、彼女の中に向けて儀仗魔具から媚薬が放たれたのだ。
見渡せば同様のスイッチを持った観客が幾人も居た。
「んぅ…」
今度はやや小さな呻き。
至近距離でしか反応しないそれを少女が傍に寄った時に押すことで、彼女が善がり喘ぐ様を間近で観るのだ。
ただ、個々の薬嚢に仕込まれた媚薬の濃度はまちまちで、しかも２穴のどちら側が発射されるかも無作為である為、
的確に少女のツボを刺激して可愛らしく絶頂（イ）く姿を拝めた者はかなり幸運であると言えた。
しかし、この日の夜宴は違った。
会員制の地下劇場故、観客は全て顔上半分を覆う仮面を被り素性を（建て前ではあるが）隠しているのだが、
いつも以上に下卑た笑みが彼等の口元に貼り付いている事に少女は気付いていない。
また、ある男がスイッチを押す。
「ん、はあぁっ」
直腸に咥えた銃口から噴射された"排卵促進剤入りの媚薬"は瞬く間に腸で吸収され、少女を高みへと昇らせる。
また、ある男のスイッチが押される。
「あぁっはぅっ」
膣に咥えた銃口から撃ち出された"白濁色の媚薬"は子宮口を染め上げ、じわりと奥へ染み込んで行く。
男達から集められ、発射と同時に最活性状態へと移行する様に調整された大量の"精液"が少女の胎を侵食し始めていた。
迂遠とも言える罠に嵌められ、間接的に輪姦されているとも知らず、
蕩けた笑みを男達に振り撒き続ける少女が身に覚えのない妊娠に恐怖するのはもうしばらく先の話である。