お祭り
by 微水あきら
「昔々、ある村に負の気が湧きました。村人の欲望によって負は肥大し広がり、いつしか村は負で満たされました。そんな村に一人の巫女が現れました。巫女は負を体に取り込み生命を燃やすことで浄化し、その身一つで村中の負を正へと変えていきました。その後、巫女の命のお蔭で村には平和と活気が訪れ、悠久の豊穣を手に入れたそうです」
ある村にはそんな言い伝えがあるそうで、その巫女により与えられたとされる恵みに感謝し、彼女の物語を模した舞を披露する祭りを行っているそうだ。
面を被った負にまみれた者を巫女役の少女が舞いながら次々に倒していくといった物語の再現をするといったありきたりな内容である。
村が数年に一度当たる厄年を除いては。
厄年の祭りも選ばれた少女が巫女役となり物語を代弁していく。
抽象的ではなく、より具体的で表向きでない物語を。
祭囃子と太鼓の演奏の中、社へと選ばれた巫女が連れてこられる。
広場の中心を照らす2つの火の間に座らせられた少女を取り囲むは面を被った者たち。一人二人、十人どころではない数の者が表情を隠し巫女を囲む。
演奏が止み、面を付けた村長が物語を語り始める。凌辱と淫欲にまみれた物語を。
浄化の場面に来た時、村長と周囲の面が巫女に近付く。
怯え抵抗する巫女の簡易な服を乱し、浄化の儀が始まったのであった……
位の高いものから浄化は進む。まだまだ序盤なためいつ終わるか見当もつかない。
一度にいくつもの負を浄化する必要があるだろう。前の巫女のようにどこが穴かわからないほどの負に覆われるくらいには……
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