堕ちた巫女
by さこん
20XX年 人類と魔族の熾烈な戦いの火蓋が切って落とされた
突如襲い掛かってきた魔族の奇襲に不意を打たれた天界人界は多くの犠牲を出し
世界は渾沌化 魔族に対抗できる人類の切り札でもあるGSもその多くが
戦いの中命を散らせ、今では名のあるモノも僅かに残っているだけになってしまっていた
ー新宿都庁前ー
聳えるツインタワーは魔族の拠点となっていた
その眼下に広がる中央公園も既に元の形状を失い 魔族蠢く森となっている
魔森を駆け抜けツインタワーを突き進む
「待ってろよ…おキヌちゃんっ」
数日前の戦いで奴等に囚われてしまった大切なパートナーを助ける為に
俺は単独で敵の中枢を目指していた
「爆」
文殊が炸裂し魔族が霧散する
倒した魔族の数は数え切れない程になっていた
日本トップクラスのGSに繰り上がりでなってしまった自分であるが
未だ実感など無い 仲間達とバカ騒ぎしていた日々を懐かしく思う
しかし最早それも適わぬ夢、彼らは既に鬼籍へと入ってしまっていた
「クソッ…こんな時にあの人が居てくれたらな…」
独りごちても仕方が無いとは言え行方不明となっているあの人の事を想う
「どこでなにやってるんだか…」
疲れはまだ無い、いつのまにかあの人に鍛え上げられていたのだなと
僅かに笑みを溢す…
最上階に近づく…敵の数は不思議な事に減っていたが
魔の瘴気が濃くなっていくのが判る。
メデューサなんて目じゃない、そんな大物が控えているのだろう…
気合を入れなおす為にごそごそとポケットに手を入れ、煩悩パワー充填用の
おキヌちゃんの使用済み下着を嗅ぐ。
我ながら情けないが、こうしないと充填できないのだ。
あの人が居なくなって暫くし、不安を埋めるかのように
おキヌちゃんと交際をはじめては居たが、彼女の想いに癒されていった俺は
最早あの人以上に彼女を愛するようになっていたのだ
まだキスどまりの関係だが機会はあったと思う
だが抱いてしまうことで、何かを失ってしまう様なそんな気持ちも働き
未だ手は出せずにいたのだが…助け出したら今度こそヤッてやる!
男になってやるぜー…待ってろよっおキヌちゃん~っ
妄想での官能のひとときを描き、下着の臭いを大きく吸い込むと
それに反応したかのように下半身が僅かにむずがゆくなっていった
これくらい元気なら、まだ10以上の文殊を作れるだろう たれてくる鼻血を抑えながら
俺は最後の階段を昇っていた…
其処に悪夢が待ち構えてると知る由も無く
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