大好きな彼女

by 永松平蔵

ぼくの彼女は無防備だ。

平気でぼくの前でも裸になるし。

猫の様に気まぐれ。

甘えたい時には抗いがたい笑顔ですり寄ってくるのに。
機嫌が悪いと近づきもしない。

気を許した関係。
愛などと言えば聞こえは良いが。

もう少し恥じらいというものを保って欲しい。

そう思うのは欲張りな事なのだろうか。


休日、遅めに起きたぼくは、眠気眼でシャワーを浴びに脱衣所へ。
すると彼女が服を脱いでいた。

「あっ！」

「ん？あ、おはよ〜」

「ごめん、これからシャワー浴びる所？」

「うん、そだよー。いえーい！」

半脱ぎ状態でピースサイン。

今日は機嫌が良い様だ。

「一緒に入るー？」

「…うん」